損をしない投資のコツは、得をしないこと

投資をしたほうがいい、という話はよく聞きます。 そう聞くと、金儲けをするつもりはないから、どうでもいい、という人もいるでしょう。しかし投資は金儲けだけではありません。むしろ、生活を安定させるためにやる、ということもあります。 どういうことかというと、現金だけ持っていると、たとえばインフレが起きてしまった場合、手持ちの資産の価値がどんどん下がっていってしまいます。そういうとき、株だったり、不動産だったり、他の資産を持っておくと、それらの価値の変動が少なければ、資産の価値が安定します。そういう意味での投資です。 しかし、損をしてしまったら意味がありません。どういうものが安定した投資になるでしょうか。 多くの人の頭に浮かぶのは、金、つまりきんでしょう。 金というのは非常に価値が安定しています。たとえば、この20年でいうと、価値が上がり続けています。もう20年間もどると、逆に価値が下がっている期間に入るのですが、40年前のピークよりも、いまの価値のほうがやや高いです。つまり、長期的に考えると、金の価値はほとんど変動していません。ですから、現金の一部を金にかえるというだけで、極端な話、現金の円の価値がなくなってしまっても、そのときの金は、食料品などよりも圧倒的に高い、いわゆるイメージそのままでいられるかもしれないのです。まだ価値が上がり続けるとも言われていますが、短期的には落ちる可能性ももちろんあります。 他には、個人向けの日本国債もあります。国が価値を保証してくれているものです。最近は、銀行に預金してもほとんど利息の期待ができませんが、それよりは、ましな利回りが期待できます。ですからお金を増やすというよりは、形を変えて持っておく、というような意味が強いです。 金よりも、得も損もしたくない人はこちらでしょう。 他には、個人向けの社債というのもあります。おおまかにいえば、国がやっているのが国債なら、会社がやっているのが社債です。リスクもリターンも、国債よりも大きいです。会社によっても変わるので、ややリスクが欲しい人はこちらを選んでもいいかもしれません。 もちろん、通常の株式投資や、他の投資をすることも可能です。 大切なのは、損をしたくない投資をするという場合は、それを充分に意識し、投資の比重を軽くするということです。日本円が紙切れになるという確率はかなり低く、現金で持っていてもある程度の価値は保証されています。 投資で気づかないうちにギャンブルをしていることがないよう、冷静な判断が求められます。